未経験からITエンジニアになるには?運用・監視・インフラの仕事内容と年収を徹底解説【2026年版】

未経験からITエンジニアになるには?運用・監視・インフラの仕事内容と年収を徹底解説【2026年版】
未経験からの仕事選びガイド・2026年版

未経験からITエンジニアになるには?運用・監視・インフラの仕事内容と年収を徹底解説

「IT業界に興味はあるけれど、プログラミング経験がない」。そんな人の入口になりやすいのが、システムを止めないための運用・監視、問い合わせに応えるヘルプデスク、サーバーやネットワークを支えるインフラの仕事です。

  • 本文:約15,000字
  • 対象:第二新卒・未経験
  • 対応求人あり
  • 更新:2026年7月

先に結論:未経験からITエンジニアを目指すなら、いきなり高度な開発だけを狙う必要はありません。運用監視・ヘルプデスク・端末設定などで基礎を身につけ、サーバー/ネットワークの構築へ進む道があります。ただし「未経験歓迎」の中身は会社ごとに違うため、研修・配属・夜勤・担当工程を確認しましょう。

この記事の目次
  1. ITインフラとは
  2. 職種の違い
  3. 仕事内容
  4. 1日の流れ
  5. 年収・求人
  6. 資格
  7. 学習ロードマップ
  8. 未経験転職
  9. 向き不向き
  10. 夜勤・常駐
  11. 会社選び
  12. 面接対策
  13. キャリア
  14. FAQ
  15. まとめ

ITインフラエンジニアとは?デジタル社会の「止めない」を支える仕事

ITインフラとは、企業やサービスが情報システムを使うための土台です。サーバー、ネットワーク、クラウド、端末、アカウント、データ、セキュリティなどが含まれます。普段は目立ちませんが、土台が止まると、社内システム、予約、決済、物流、問い合わせ対応など多くの業務が止まります。

ITインフラエンジニアは、この土台を設計・構築し、安定して使えるように運用・保守します。未経験求人では、いきなり設計を任されるのではなく、監視、問い合わせ一次対応、アカウント設定、バックアップ確認、手順書に沿った作業などから始めるケースがあります。

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、運用・管理(IT)を「情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する仕事」と説明しています。定常業務だけでなく、障害時の復旧、問い合わせ対応、手順書更新、ユーザー権限管理、新サービス公開、サーバーやネットワークの導入も含まれます。

監視

サーバーの負荷、異常アクセス、ログ、アラートを確認する。

運用

バックアップ、アカウント、定期作業を手順どおりに実行する。

障害対応

異常を切り分け、復旧または専門担当へ引き継ぐ。

改善

手順書を更新し、ミスや繰り返す障害を減らす。

未経験者が知っておきたいこと:運用は「画面を見るだけ」の仕事ではありません。異常を見逃さず、記録し、影響を判断し、正しい相手へ迅速に連絡する仕事です。

運用監視・ヘルプデスク・インフラ構築・開発の違い

職種主な仕事未経験の入口次のキャリア
運用監視稼働確認、ログ、バックアップ、障害連絡手順書に沿った定常作業運用設計、サーバー/ネットワーク
ヘルプデスク問い合わせ、端末設定、アカウント管理利用者対応と切り分け社内IT、運用、セキュリティ
インフラ構築サーバー、ネットワーク、クラウドの設定構築補助、検証、手順作成設計、クラウド、リーダー
システム開発プログラムの設計・実装・テストテスト、修正、簡単な実装設計、開発リーダー

これらは別職種ですが、完全に切り離されているわけではありません。ヘルプデスクで端末・OS・ネットワークの基礎を学び、運用監視へ移る人もいます。運用で障害対応やコマンド操作を経験し、構築へ進む人もいます。

未経験で応募するときは、「ITエンジニア」という職種名だけで判断せず、最初の配属で何をするのかを確認してください。求人票に設計・構築・運用・保守がすべて書かれていても、新人が担当する工程は一部の場合があります。

IT運用・管理の仕事内容を具体的に理解する

サーバーのリソース監視

CPU、メモリ、ディスク容量、通信量などを確認します。数値が基準を超えたら、原因を調べ、担当者へ連絡します。容量不足のように予測できる問題は、停止する前に対処します。

ログとアラートの確認

システムは動作状況をログに残します。エラー、失敗したログイン、異常アクセスなどを確認し、障害や攻撃の兆候がないか判断します。アラートが鳴ったら、重要度と影響範囲を確認します。

バックアップ

データや設定を定期的に保存し、必要なときに戻せる状態を保ちます。「バックアップ処理が成功した表示」だけでなく、保存先、容量、復元できるかまで確認する職場もあります。

障害の一次対応

システムが遅い、接続できない、機器が停止したといった問題が起きたら、発生時刻、対象、エラーメッセージ、直前の変更を確認します。手順書で対応できる範囲は処理し、難しい場合は専門担当へ正確に引き継ぎます。

問い合わせ対応

「ログインできない」「プリンターが使えない」「共有フォルダへ入れない」などの問い合わせに対応します。利用者の説明が技術用語ではないことも多いため、状況を質問で整理します。

アカウント・権限管理

入社・異動・退職に合わせてアカウントを作成・変更・停止します。必要以上の権限を付けると情報漏えいにつながるため、申請と承認に沿って処理します。

手順書と日報の更新

作業内容、結果、問題、引き継ぎ事項を記録します。夜勤や交替勤務では、次の担当者が同じ状況を再現できる記録が重要です。手順変更があれば、古い情報を残さないよう更新します。

新サービス・機器の導入

新しいサーバーやネットワーク機器、クラウドサービスを導入する際に、検証、設定、切り替え、利用者案内を行います。経験を積むと、運用だけでなく構築へ仕事が広がります。

評価される行動:分からないまま操作しない、変更前の状態を記録する、作業後に確認する、影響が大きい問題を早めに共有する。この基本が信頼につながります。

1日の流れ|日勤と交替勤務

日勤の例

9:00|朝会・引き継ぎ前日の障害、未完了作業、当日の変更予定を確認する。
9:30|監視・バックアップ確認アラート、処理結果、サーバー容量、ログを確認する。
11:00|問い合わせ対応利用者の状況を聞き、設定変更や担当部署への連携を行う。
13:00|定期作業アカウント、更新、データ抽出などを手順書に沿って実行する。
15:00|障害調査・改善繰り返すエラーを分析し、手順や監視条件の改善案をまとめる。
17:00|記録・引き継ぎ作業結果、変更点、注意事項を記録して次担当へ共有する。

24時間監視の例

情報システムを人が24時間監視する場合は、日勤・夜勤を交替します。夜間は問い合わせが少ない一方、定期処理やメンテナンスが集中することがあります。障害が起きたときは、少人数で初動対応をする場面もあります。

夜勤の有無は職種名では判断できません。求人票と面接で、夜勤回数、勤務時間、休憩・仮眠、明け休み、休日数、夜勤手当、研修中の勤務帯を確認しましょう。

年収・求人賃金・求人倍率|公的データの読み方

指標全国値出典
就業者数207,400人令和2年国勢調査を加工したjob tag掲載値
年収609.8万円令和7年賃金構造基本統計調査を加工
月間労働時間160時間同上
平均年齢42.2歳同上
求人賃金月額31.2万円令和6年度ハローワーク求人統計
有効求人倍率2.73倍令和6年度ハローワーク求人統計

年収609.8万円は経験者を含む職業分類の平均であり、未経験初年度に同額を得られるという意味ではありません。運用・保守のスキルレベル別年収データも幅が広く、担当工程、資格、経験、勤務地で差が出ます。

有効求人倍率2.73倍は、ハローワーク上で求職者より求人が多い状態です。IT人材の需要はありますが、「完全未経験で希望条件どおりの仕事へ必ず入れる」という意味ではありません。基礎学習と求人の見極めが必要です。

給与欄で見るポイント

  • 基本給と固定残業代
  • 夜勤・交替勤務・待機手当
  • 資格手当と受験費用
  • 研修期間中の給与
  • 配属先変更時の給与
  • 通勤・転居・寮の条件
  • 賞与の算定基準
  • 客先待機期間の給与

高年収表示に注意:経験者の上限年収と未経験の開始月給を混同しないようにします。配属後の昇給基準まで確認しましょう。

マン天のIT求人を確認する

マン天にはITカテゴリの実在求人があります。仕事内容と職場の雰囲気を確認し、研修・配属・働き方を比較しましょう。

IT求人を見る

資格は必要?未経験者が選びやすい資格

IT運用・インフラの仕事に就くために、法律上必須の資格はありません。ただし、未経験者は実務経験で技術を証明できないため、資格学習が基礎知識と意欲を示す材料になります。

資格例学べる領域向いている人
ITパスポートIT、経営、セキュリティの基礎最初に全体像を知りたい
基本情報技術者技術、アルゴリズム、ネットワーク等技術職として基礎を固めたい
CCNAネットワークの基礎と機器ネットワークへ進みたい
LPIC等Linuxの操作・管理サーバー運用を目指したい
ITIL FoundationITサービス運用の考え方運用管理の流れを学びたい

資格の数を増やすことより、応募求人に近い資格を選び、学んだ内容を説明できることが重要です。「合格した」だけでなく、自宅でOSを触った、ネットワーク構成を図にした、障害対応の流れを学んだ、と具体化しましょう。

未経験向け学習ロードマップ|何から勉強するか

PCとOSの基本ファイル、権限、プロセス、サービス、設定の考え方を学ぶ。
ネットワークの基本IPアドレス、DNS、ルーター、スイッチ、LAN、インターネットの流れを理解する。
サーバーの基本Web、データベース、ファイル、認証など、サーバーの役割を知る。
コマンド操作WindowsやLinuxで、状態確認・ファイル操作・ログ確認を練習する。
セキュリティとバックアップ権限、更新、認証、復元の基礎を学ぶ。
記録と切り分け発生時刻、対象、症状、変更点、試したことを整理する習慣をつける。

トラブル対応の基本形

1. 何が起きているか確認する 2. 影響する人・システムを確認する 3. 直前の変更とエラーを確認する 4. 手順書の対応範囲か判断する 5. 作業前の状態を記録する 6. 対応後に正常性を確認する 7. 結果と次の対応を共有する

未経験者に求められるのは、すべてを一人で直すことではありません。勝手な操作で影響を広げず、必要な情報を集め、正しい相手へつなぐことです。

未経験からITエンジニアへ転職する7ステップ

目指す入口を決める運用監視、ヘルプデスク、社内IT、構築補助の違いを理解する。
基礎学習を始める資格または実機学習で、PC・ネットワーク・サーバーの用語を学ぶ。
前職の強みを整理する手順遵守、報告、問い合わせ対応、交替勤務などをIT業務へ結びつける。
求人の配属工程を確認する入社後の最初の仕事と、半年後・1年後の業務を聞く。
研修の中身を確認する期間だけでなく、講師、演習、資格支援、研修後のフォローを見る。
面接で学習内容を説明する学んだ用語ではなく、何を試し、何につまずき、どう調べたかを話す。
入社後に記録を残す対応履歴と学習内容を残し、次の工程へ進む材料にする。

前職別に活かせる経験

接客・販売

利用者の説明から状況を聞き出す力。

事務

正確な入力、手順、期限、アカウント管理。

工場・施工

安全手順、点検、異常報告、チーム連携。

ドライバー

時間管理、状況報告、夜勤、突発対応。

向いている人・慎重になった方がいい人

向いている人慎重になった方がいい人
分からないことを調べ続けられる一度覚えた内容だけで働きたい
手順と承認を守れる自己判断で設定を変えやすい
小さな異常に気づける確認作業を単調だと軽視する
事実を整理して報告できる推測と事実を混ぜて話す
チームで引き継げる情報を自分だけで抱え込む
変化する技術を学べる学習を勤務時間外の負担としか感じない

IT運用では、派手な成果より「問題なく動いている状態」を維持することが評価されます。異常がない日にも点検と記録を続けられる人に向いています。

夜勤・客先常駐・リモート勤務の違い

夜勤・交替勤務

24時間稼働するシステムを人が監視する現場で発生します。夜勤回数、勤務時間、休憩・仮眠、明け休み、夜勤手当を確認します。生活リズムへの影響を考え、日勤のみか交替勤務かを選びましょう。

客先常駐

雇用元ではなく顧客企業のオフィスやデータセンターで働く形です。さまざまな現場を経験できる一方、配属先により仕事内容、勤務地、勤務時間が変わる場合があります。雇用元の上司がどのように支援するかが重要です。

自社勤務・社内IT

自社のシステムや社員を支えます。利用部門との距離が近く、改善まで関われる場合があります。少人数組織では担当範囲が広く、一人へ負担が集中することもあります。

リモート運用

自社から顧客システムを遠隔監視・管理します。複数顧客を扱う場合は、顧客ごとの手順・連絡先・権限を混同しない管理が必要です。

失敗しないIT会社・求人選び10項目

  • 最初の配属:監視、問い合わせ、構築補助のどれか
  • 研修内容:座学、実機演習、資格対策、配属後支援
  • 担当工程:運用だけか、構築へ進めるか
  • 勤務場所:自社、客先、データセンター、リモート
  • 夜勤:回数、明け休み、手当、仮眠
  • 配属変更:本人の希望を伝える機会があるか
  • 待機時:給与、研修、期間の実績
  • 評価制度:資格だけでなく担当工程と成果が反映されるか
  • 相談体制:配属先以外の上司・担当者へ相談できるか
  • キャリア実績:未経験入社者が1〜3年後に何を担当しているか

要注意な説明:「まず簡単な仕事から」「将来は希望案件へ」だけでは具体性がありません。期間、条件、実際の異動例を聞いて判断してください。

面接対策|未経験者は何を伝えるか

志望動機の組み立て

  1. ITを選ぶ理由を、仕事内容と結びつける
  2. 運用・監視・問い合わせ対応の役割を理解していると示す
  3. 基礎学習で実際に取り組んだことを話す
  4. 前職の手順・報告・改善経験を結びつける
  5. 応募先の研修とキャリアに触れる

回答例

前職の製造現場では、設備の点検結果を記録し、異常があれば稼働を止めて責任者へ報告していました。独断で作業を続けないことと、次の担当者が状況を理解できる記録を大切にしてきました。IT運用でも、監視・記録・早めの共有がシステムの安定につながると理解しています。現在はネットワークとLinuxの基礎を学び、コマンド操作を練習しています。

逆質問

  • 未経験者の研修期間と実機演習の内容
  • 初回配属で多い業務と勤務時間
  • 夜勤開始までの教育期間
  • 運用から構築へ進んだ社員の事例
  • 資格取得後に担当できる工程
  • 客先常駐時の面談と相談頻度

キャリアの広がり|運用から構築・クラウドへ

運用リーダー

シフト、品質、障害対応、手順改善を管理。

サーバーエンジニア

OS、仮想化、認証、バックアップを構築。

ネットワークエンジニア

ルーター、スイッチ、通信環境を設計・構築。

クラウドエンジニア

クラウド上の環境を設計・自動化。

セキュリティ

ログ、権限、脆弱性、事故対応を専門化。

社内IT・管理

端末、アカウント、システム導入を横断支援。

運用を長く続けることも専門性です。重要なのは、同じ監視だけを繰り返すのではなく、障害原因の理解、手順改善、コマンド、自動化、構築補助へ少しずつ範囲を広げることです。

job tagでも、現場リーダー・管理職へ進む道と、資格を取得しネットワークやサーバー構築の専門家になる道、他のIT職へ移る道が示されています。

実在するIT求人から仕事内容を確認する

マン天の求人ページでは、文章だけでなくマンガから職場の雰囲気や仕事の違いを確認できます。

未経験向けIT求人を見る

よくある質問

完全未経験でも応募できますか?

応募できる求人はあります。ただしPCの基本操作も不要という意味ではありません。基礎学習を始め、研修と配属内容を確認しましょう。

プログラミングは必要ですか?

入口では必須でない場合があります。ただしコマンドや簡単な自動化を学ぶと、運用から構築へ進みやすくなります。

年収609.8万円を未経験でも得られますか?

経験者を含む職業分類の平均で、未経験初年度の給与ではありません。求人票の開始月給と昇給基準を確認してください。

夜勤は必須ですか?

必須ではありません。24時間監視の現場では交替勤務がありますが、日勤のみの運用、ヘルプデスク、社内ITもあります。

文系でもなれますか?

可能です。学部よりも、基礎学習、手順遵守、記録、問題を整理して説明する力が重要です。

何年で構築へ進めますか?

会社と本人の学習状況で異なります。入社前に、運用から構築へ進んだ実例と評価条件を確認しましょう。

まとめ|未経験歓迎では「入口」と「その先」の両方を見る

この記事の要点

  1. ITインフラはシステムを使うためのサーバー・ネットワーク等の土台。
  2. 未経験者は運用監視、ヘルプデスク、設定作業から始める道がある。
  3. 運用は監視だけでなく、バックアップ、障害対応、権限、手順改善を行う。
  4. 運用監視・ヘルプデスク・構築・開発では仕事内容が異なる。
  5. job tag掲載値は年収609.8万円、求人賃金31.2万円、倍率2.73倍。
  6. 公的統計は経験者を含み、未経験初年度の給与とは限らない。
  7. 資格は必須ではないが、基礎知識と学習姿勢を示す材料になる。
  8. 夜勤、客先常駐、自社勤務、リモートで働き方が変わる。
  9. 求人選びでは研修より、初回配属と1〜3年後の実績を確認する。
  10. 運用からサーバー、ネットワーク、クラウド、セキュリティへ広げられる。

IT業界へ入る方法は、プログラマーだけではありません。安定稼働を支える運用、利用者を助けるヘルプデスク、サーバーやネットワークを整えるインフラも重要な仕事です。

未経験から挑戦するなら、「ITなら将来性がありそう」という理由だけでなく、確認・記録・障害対応・継続学習という仕事の特徴を理解してください。そして、入社時の研修だけでなく、配属後に技術を広げられる会社を選びましょう。

参照元ソース

※数値は各公式サイト掲載時点の情報です。job tagの統計は対応する職業分類を基にしており、この職業だけの値や未経験初年度の給与を示すものではありません。最新情報は出典元と求人票をご確認ください。

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