大型免許の取り方と費用|普通免許からいくら?会社負担・給付金の使い方【2026年版】

本文へ移動
ドライバーの免許ガイド・2026年版

大型免許の取り方と費用|普通免許から何時限・いくらかかるか、会社負担と給付金の使い分けまで

大型トラックに乗るための大型免許は、今持っている免許によって教習の時間も費用も大きく変わります。受験資格と19歳からの特例、免許別の教習時限、東海地方の教習所の料金例、会社負担で取るときの返還条件の見方、教育訓練給付金や公共職業訓練の使い方までを、法令と公式情報をもとに整理しました。

  • 30時限2017年3月12日以降の普通免許(MT)
    から大型の技能教習(法令の基準)
  • 約25万〜41万円教習料金の例(浜松の教習所の
    秋の入校プラン、中型から〜普通MTから)
  • 約9割大型免許の合格者のうち
    教習所の卒業者(令和7年)
  • 月約4.5万円大型と大型以外の運転者の
    月の給与の差(残業代込み・令和7年)
  • 対象:大型免許を取りたい人・トラックへの転職を考えている人
  • 免許取得の支援がある求人あり
  • 更新:2026年7月

先に結論:大型免許は、21歳以上で普通免許などを通算3年以上持っていれば受けられます(特例教習を受ければ19歳・1年から)。2017年3月12日以降に取った普通免許(MT)なら、教習所での技能教習は30時限、学科は1時限です(AT限定なら技能34時限)。それより前に普通免許を取った人は、MTなら技能教習が20〜26時限(AT限定なら24〜30時限)になります。費用は教習所と今の免許、入校の時期で変わり、静岡県浜松市の教習所の秋の入校プランの例で約25万〜41万円(税込)。費用を抑える道は、会社負担、教育訓練給付金、公共職業訓練の3つです。会社負担なら返還の条件と教習中の扱いを書面で確かめ、自分で払うなら給付金の対象講座かを入校前に確かめるのが基本です。

この記事の目次
  1. 大型免許で運転できる車
  2. 受験資格と特例
  3. 今の免許と教習時限
  4. 費用の実例
  5. 教習所か一発試験か
  6. 免許を受け取るまでの流れ
  7. 会社負担の4つの形
  8. 返還条件の読み方
  9. 教習中の給料と配属
  10. 給付金と公共職業訓練
  11. 補助金の正体
  12. ルートの選び方
  13. よくある質問
  14. まとめ

大型免許で運転できる車と、取ると何が変わるか

大型免許(大型自動車第一種免許)は、大型トラックやダンプなどを運転するための免許です。道路交通法施行規則は、車の区分を「車両総重量」「最大積載量」「乗車定員」の3つの数字で決めています。3つのうち1つでも大型の基準に当てはまれば、大型免許が必要です。

区分車両総重量最大積載量乗車定員
大型11,000kg以上6,500kg以上30人以上
中型7,500kg以上11,000kg未満4,500kg以上6,500kg未満11〜29人
準中型3,500kg以上7,500kg未満2,000kg以上4,500kg未満10人以下
普通3,500kg未満2,000kg未満10人以下

大型免許があれば、大型自動車に加えて中型・準中型・普通自動車も運転できます。求人でよく見る「10t車」は、一般に最大積載量が10トン前後の車を指す呼び名なので、6,500kg以上という基準に当てはまり、大型免許が必要です。呼び名と車の中身がずれることもあるため、迷ったら車検証の3つの数字で確かめてください。

給料はどのくらい違う?

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者、企業規模10人以上、男女計)では、トラックの運転者が「営業用大型貨物自動車運転者」と「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」に分けて集計されています。

項目大型の運転者大型以外の運転者
平均年齢/勤続年数51.5歳/13.4年50.3歳/11.6年
所定内給与額(月)30.63万円28.73万円
きまって支給する現金給与額(月)38.69万円34.17万円
年間賞与その他特別給与額42.96万円38.51万円
超過実労働時間(月)33時間26時間
年収の目安(月×12+賞与)約507万円約449万円

残業代などを含む「きまって支給する現金給与額」の差は月に約4.5万円、年収の目安では約59万円です。ただし、基本の給与にあたる所定内給与額の差は月1.9万円ほどで、残業の時間は大型のほうが月7時間長くなっています。大型免許を取れば基本給が大きく上がる、というより、運べる量と任される仕事が増え、手当や残業を含めた収入が上がりやすい、と読むのが正確です。

トラックの仕事全体(車の大きさごとの働き方や1日の流れ)は「未経験からトラックドライバーになるには?」で解説しています。この記事では、大型免許の取り方とお金の話に絞ります。

受験資格|原則21歳・経験3年、特例なら19歳・1年から

道路交通法では、大型免許を受けられるのは21歳以上で、普通・準中型・中型・大型特殊のいずれかの免許を持っていた期間が通算3年以上ある人です(免許の効力が停止されていた期間は数えません)。加えて、免許の種類ごとに視力などの適性の基準があります。

年齢

21歳以上。特例教習を修了すれば19歳以上。

免許の経験

普通免許などを通算3年以上。特例教習を修了すれば1年以上。

視力

両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上。眼鏡などで矯正した値でもよい。

深視力

三棹法の検査器で2.5mの距離から3回測り、平均の誤差が2cm以内。

聴力

10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器の使用も可)。

色の識別

赤・青・黄の色を見分けられること。

大阪府警察の案内では、大型免許の視力の基準は、取るときだけでなく更新のときにも求められます。特に深視力は、ふだんの生活では測る機会がありません。教習料金を払ってから気づくことのないよう、入校前の適性検査で確かめておくと安心です。

19歳から受けられる「受験資格特例教習」

2022年5月13日から、特別な教習を修了すれば、19歳以上で普通免許などを通算1年以上持っている人も大型免許を受けられるようになりました。警察庁によると、年齢を19歳に引き下げるための教習は座学と実車を含む7時限以上、経験を1年に短くするための教習は危険の予測と回避を中心に29時限以上です。特例教習は大型の教習とは別の教習なので、そのぶんの時間と料金が別にかかります。どの教習所で受けられるかについて、警察庁は都道府県警察の窓口に問い合わせるよう案内しています。

年齢の特例で取った人は、21歳になるまで「若年運転者期間」になります。この間に違反の点数が合計3点以上になると(1回の違反で3点の場合を除く)、9時間の若年運転者講習を受ける義務があり、受けなければ特例で取った免許が取り消されます。早く取れるぶん、取ったあとの数年は特に安全運転が求められる制度です。

今の免許で教習時間が変わる|まず免許証の交付日を見る

指定自動車教習所での大型の教習時間は、道路交通法施行規則の別表第四で、今持っている免許ごとに決められています。1時限は50分です。

今持っている免許技能(基本)技能(応用走行)技能の計学科
普通免許(MT・2017年3月12日以降に取得)121830時限1時限
AT限定の普通免許(2017年3月12日以降に取得)161834時限1時限
5t限定の準中型免許111526時限1時限
AT限定の5t限定準中型免許151530時限1時限
準中型免許101323時限なし
8t限定の中型免許81220時限なし
AT限定の8t限定中型免許121224時限なし
中型免許5914時限なし
AT限定の中型免許9918時限なし

表の「8t限定の中型免許」「5t限定の準中型免許」は、以前に取った普通免許のことです。福岡県警察の案内では、2007年6月1日以前に取った普通免許は8トン限定の中型免許、2007年6月2日から2017年3月11日までに取った普通免許は5トン限定の準中型免許として扱われます。AT限定の普通免許も同じ区切りで、AT限定の8t限定中型(24時限)か、AT限定の5t限定準中型(30時限)の行に当たります。同じ「普通免許を持っている」でも、取った日によって大型までの距離が違うのです。まずは免許証の交付日と条件欄を確かめましょう。

また、大型の教習は、教習を始めてから9か月以内に終えなければなりません(道路交通法施行規則)。働きながら通う人は、通える曜日と時間帯を先に決めてから入校すると、期限に追われずに済みます。

AT限定の人と、2027年からのAT大型免許

表のとおり、法令ではAT限定の普通免許から大型に進む道も定められています。ただし、あいち自動車学校(名古屋市)のように、操作の負担が大きいことを理由に、先にAT限定の解除を求める教習所もあります。

警察庁は、トラックやバスでAT車が広がっていることなどを受けて、これまでMT車だけだった大型・中型・準中型免許などにAT免許を導入しています。中型・準中型は2026年4月1日から始まり、大型は2027年4月1日の予定です。AT限定の大型免許ではMTの大型車を運転できません。乗りたい会社のトラックがATかMTかを確かめてから、どちらを取るか決めてください。

費用の実例|普通免許からは約41万円、中型からなら約25万円

教習所の料金は教習所ごとに決められていて、地域や時期で変わります。ここでは、東海地方の教習所が公開している大型免許の料金表を並べます(いずれも税込、掲載時点の各校の料金表の値)。浜松自動車学校の金額は入校時期ごとのプラン料金(2026年秋の入校分)で、入校月によって変わります。

今持っている免許浜松自動車学校(静岡県浜松市)あいち自動車学校(名古屋市)名鉄自動車学校(名古屋市)
普通免許(MT)407,000円掲載なし(要相談)中型を先に取るセットプラン
5t限定の準中型(MT)359,700円掲載なし(要相談)中型を先に取るセットプラン
準中型335,500円349,800円中型を先に取るセットプラン
8t限定の中型(MT)308,000円317,900円327,950円
中型247,500円254,100円271,850円

料金に含まれる範囲が違います:浜松自動車学校は入校時期ごとの「大型安心プラン」の料金で、教習が延びても追加の料金がいらない定額制です。別に仮免許の手数料2,900円(非課税)がかかります。あいち自動車学校は入学金を含み、規定の時限で修了して検定に1回で合格した場合の料金で、別に仮免許申請手数料1,800円、仮免許交付手数料1,100円、本免許の受験手数料1,650円(愛知県で免許を受ける人)が必要です。名鉄自動車学校の大型のプランも、延長教習や再検定、補修教習の料金まで含んでいます。

比べるときは、表の金額だけでなく「教習が延びたときに追加の料金がかかるか」を見てください。浜松と名鉄のプランは教習が延びても追加の教習料がかかりませんが、あいち自動車学校の技能教習の延長は1時限9,460円、ユタカ自動車学校豊橋校(愛知県豊橋市)の追加の技能教習は1時限9,900円です。数時限延びるだけで数万円の差になります。延長の費用を先払いで抑える割引パックを用意している教習所もあり、ユタカ自動車学校豊橋校では、入校時に10,800円を払うと追加の技能教習5回までが1回2,160円になり、使わなかった分は卒業時に返金されます。

「中型を先に取る」という選び方

普通免許などから直接大型に進むのではなく、中型を取ってから大型に進む「段階取得」を案内する教習所もあります。ユタカ自動車学校豊橋校は、車両感覚の差が大きいことを理由に、8t限定中型・準中型・5t限定準中型・普通免許(MT)の人には段階取得を案内しており、中型免許を持つ人の大型の総額は246,110円(県証紙代4,550円を含む)です。同校の案内では、中型の卒業から1年以内なら40,000円を割り引く「ステップアップ割」もあります。

名鉄自動車学校で普通免許(MT)から段階取得すると、中型が255,790円(技能15時限・学科1時限)、大型が271,850円(技能14時限)、セットの割引30,000円を引いて合計497,640円です。割引は中型の申し込み時に申し出た人に限られ、中型の卒業から3か月以内に大型に入校する場合に使えます。中型は普通免許などを取って2年以上、大型は3年以上が必要なので、免許の年数によっては期限に間に合わない点に注意してください。直接大型を取るより費用はかさみやすい一方で、途中で中型免許が手に入るので、中型トラックの仕事を始めながら大型を目指すこともできます。

予算に入れておきたい費用

  • 教習が延びたときの追加の技能教習(1時限あたり1万円前後の例)
  • 修了検定・卒業検定に落ちたときの再検定料(ユタカ自動車学校豊橋校の例で8,800円・9,900円)
  • 仮免許や免許の交付などの手数料(都道府県ごとに決まっている)
  • 通学の交通費と、通う日に仕事を休む場合の収入の減り

大型トラックの求人を先に見ておく

免許を取ったあとにどんな仕事があるかを知っておくと、どの免許をどの順で取るかを決めやすくなります。マン天では、日勤の地場配送から関東・関西への輸送まで、ドライバーの求人をマンガで紹介しています。

ドライバーの求人一覧を見る

教習所か一発試験か|合格者の約9割は教習所の卒業者

大型免許の取り方は、指定自動車教習所を卒業する方法と、運転免許試験場で直接試験を受ける方法(いわゆる一発試験)の2つです。警察庁の運転免許統計(令和7年版)によると、令和7年に大型免許(第一種)の試験に合格した57,753人のうち、51,864人が指定自動車教習所の卒業者でした。残りの多くは、失効した免許の取り直しや外国の免許からの切り替えなどで、試験場で技能試験を受けて合格した人は1,150人(約2%)です。

比べる点指定自動車教習所試験場で直接受験
進め方教習所で技能教習を受け、修了検定と卒業検定に合格する大型仮免許を取り、路上練習をしたうえで試験場の技能試験に合格する
試験場ですること適性試験(視力など)。技能試験は卒業証明書で免除(検定から1年以内)。普通免許などを持っていれば学科試験も免除適性試験と技能試験
路上練習教習の中で行う過去3か月以内に5日以上。大型を運転できる免許を通算3年以上持つ人などの同乗が必要
講習不要免許を受ける前に大型車講習(4時間)の受講が必要。中型・準中型免許を持つ人は不要
向いている人ほとんどの人練習用の大型車と指導役を用意できる人

一発試験は教習料金がかからない代わりに、練習用の大型車と、横に乗って指導できる人を自分で用意しなければならず、大型の運転経験がない人には現実的な選択肢になりにくいのが実情です。費用を抑えたいなら、後半で紹介する会社負担や給付金のほうが近道です。

入校から免許証を受け取るまでの流れ

入校前の確認受験資格(年齢と免許の年数)、今の免許の区分、視力と深視力を確かめる。給付金を使うなら、対象の講座かを入校前に確かめる。特定一般教育訓練は、受講開始の2週間前までにハローワークでの手続きが必要。
第一段階(教習所内のコース)基本の操作と走行を練習する。車体の長さに合わせた曲がり方や車庫入れが中心。
修了検定と大型仮免許コースでの検定に合格すると大型仮免許が交付される。普通免許などを持っていれば仮免許の学科試験は免除される。
第二段階(路上)一般の道路で応用走行を練習する。普通免許(MT)からなら応用走行は18時限。
卒業検定合格すると卒業証明書が出る。証明書は技能検定を受けた日から1年以内に使う。
運転免許センターなどで適性試験視力などの適性試験を受けて、大型免許の交付を受ける。

かかる日数は、教習の時限数と、教習所の予約の取りやすさ、通える頻度で大きく変わります。中型免許を持つ人向けに「最短卒業8日〜」と案内している教習所(ユタカ自動車学校豊橋校)がある一方、トラックの技能教習を週2回程度、希望に合わせた予定で組む教習所(名鉄自動車学校)もあります。仕事と両立するなら、入校前に卒業までの予定表を作ってもらい、教習の期限(9か月)に収まるかを確かめておきましょう。

会社負担で取る4つの形

ドライバーの求人でよく見る「免許取得支援」「取得制度あり」は、中身が会社ごとに違います。お金の流れで分けると、次の4つの形に整理できます。

形お金の流れ途中で辞めたとき確認したいこと
全額会社負担会社が教習所に直接払う返還を求めない対象の免許、取ったあとの配属
立て替え・勤続で免除会社が立て替え、本人への貸し付けとして扱う決められた期間より前に辞めると、残りを返す約束契約書の有無、返す額の計算、免除までの期間
一部補助上限額まで会社が払い、残りは本人補助分の返還の有無は会社しだい上限額、本人負担の払い方
取得後の祝金・手当本人が取り、あとから祝金や資格手当が出る取った免許は本人のもの金額、支給の時期と条件

実際の求人では、どの形かまでは書かれていないことがほとんどです。たとえば株式会社マイシン(静岡県浜松市)の10tトラックドライバーの求人は、必須の条件を「普通免許(AT可) ※取得3年以上」とし、「各種免許取得制度あり(リフト・大型・中型・準中型)」と書いています。協立運輸株式会社(名古屋営業所)の大型トラックドライバーの求人は「大型免許取得支援制度あり(社内規定あり)」です。社内規定で条件が決まっているなら、面接で規定の中身を見せてもらうのが確実です。

給与欄の手当や試用期間の読み方は「求人の給与欄の読み方完全ガイド」、未経験者の研修の見方は「未経験歓迎の求人で失敗しない研修制度の見抜き方」も参考にしてください。

「辞めたら返して」は有効?返還条件の読み方

会社負担の免許で一番もめやすいのが、入社してすぐに辞めたときの費用の扱いです。労働基準法第16条は「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と定めています。辞めたら決まった額を払わせるという形で、働く人の退職の自由を縛ることを禁じる趣旨です。

一方で、会社が立て替えた費用を貸し付けとして返してもらう約束が、すべて無効になるわけではありません。中央労働委員会(厚生労働省の外局)が公開している解説では、これまでの裁判例は次のような点を総合して判断していると整理されています。

  1. 労働契約とは別に、お金の貸し借りの契約があるか
  2. 免許の取得や研修への参加が、本人の自由な希望によるものか
  3. 免許の取得や研修が、どれだけ業務としての性格を持つか
  4. 返還を免除する基準が合理的か
  5. 返す金額や返し方が合理的か

同じ解説には、タクシー会社が負担した第二種免許の費用について、免許は辞めたあとも本人が使えること、返す額が20万円に満たず免除までの勤務期間が2年だったことなどから第16条違反ではないとした裁判例(東京地裁 平成20年6月4日)と、業務命令で派遣した海外留学の費用の返還の約束を第16条違反とした裁判例(東京地裁 平成10年9月25日)が紹介されています。会社の全額負担で大型第二種免許を取った観光バスの運転手が4か月で辞め、費用の一部などを請求されたあっせんの事例もあり、ここでは勤続を条件に返済を免除する約束がそもそも成立していたかが争点でした。免除の条件を書面で決めておかないと、約束があったかどうか自体が争いになるということです。

  • 返還の約束があるなら、書面(契約書や誓約書、社内規定)で中身を確認した
  • 返す額が勤めた期間に応じて減っていく仕組みか、一括かを確認した
  • 免除までの期間(何か月・何年)を確認した
  • 検定に落ちて教習が延びたときの追加費用を、誰が払うか確認した
  • 給料から差し引く約束になっていないか確認した
  • 会社の都合で辞めることになった場合の扱いを確認した

口約束のまま入校しない:返還の条件がある場合、書面で金額と期間が決まっていれば、辞めるときに自分で判断できます。条件に納得できないときは、入校前に質問するか、別の会社や別のルートを検討してください。約束の有効性について個別に相談したいときは、労働基準監督署や都道府県労働局の総合労働相談コーナーが窓口になります。

教習に通う日の給料と、取ったあとの配属

会社負担で取るときに、返還の条件と同じくらい大事なのが「教習に通う日の扱い」です。厚生労働省の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」は、参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講を、労働時間に当たる例として挙げています。会社の指示で教習所に通うのか、自分の希望で休日に通うのかで、給料の扱いが変わることがあるということです。

  • 教習に通う日は勤務扱いか、休日に通うのか
  • 免許を取るまでの間、どの車に乗り、どんな仕事をするのか
  • 取ったあと、先輩が同乗する研修はどのくらいの期間か
  • 最初に任される運行(日勤の地場か、長距離か、荷物の積み方)

取ったあとの働き方は、会社でこれだけ違う

同じ大型トラックでも、生活のリズムは運行の組み方で大きく変わります。マイシンの求人は静岡・愛知エリアが中心の日勤のパレット便、協立運輸の求人は小牧を拠点に関東・関西へ運ぶシフト制(実働8時間)、大型免許が応募の条件のニッコン株式会社 東海営業所の求人は東海エリア中心の地場配送・日勤です。休みも、マイシンは日曜他の週休二日制(隔週、月に2〜3回程度の土曜出勤あり)、協立運輸は月5〜8日程度、ニッコンは週休二日制(土曜・日曜、業務カレンダーによる)と違います。収入の額だけでなく、休日の数と曜日も比べましょう。

自分がどの働き方を望むかが決まれば、「会社の制度で取って、その会社で大型に乗る」のか、「先に自分で取って、条件のよい会社に応募する」のかも決めやすくなります。1人1台の専用トラックで働くドライバーの声は、「協立運輸株式会社の特集インタビュー」で読めます。

普通免許から大型を目指せる求人を見る

株式会社マイシンの10tトラックドライバーの求人は、普通免許(AT可・取得3年以上)が応募の条件で、業務に必要な免許は入社後に取ることもできます。免許取得制度の費用の負担や条件は求人に書かれていないため、面接で確かめてください。

マイシンの求人を見る

自分で払うなら|教育訓練給付金と公共職業訓練

自分で教習料金を払う場合、雇用保険の教育訓練給付金を使える可能性があります。厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、本人が教習所に払った費用の一部がハローワークから支給される制度です。

種類支給される額主な条件
一般教育訓練費用の20%(上限10万円)修了後1か月以内にハローワークへ申請
特定一般教育訓練費用の40%(上限20万円)。修了後1年以内に資格を取って雇用保険に入る形で雇われた場合などは50%(上限25万円)受講開始の2週間前までに、訓練前キャリアコンサルティングを受けてジョブ・カードをもらい、ハローワークで受給資格の確認を受ける

どちらも、受講を始める日に雇用保険に入っていた期間が3年以上(初めて使う人は1年以上)あることが条件です。離職している人は、離職の翌日から受講開始まで1年以内であることが必要です。また、受講開始日の前日から3年以内に給付金を受けたことがあると使えません。

大型免許の講座も、この給付金の対象に指定されているものがあります。厚生労働省が令和8年2月13日に公表した特定一般教育訓練の令和8年4月1日付けの新規指定でも、大型自動車第一種免許の講座が代表的な例として挙げられています。教習所によっては一般教育訓練だけの指定だったり、今の免許によって対象になるコースが違ったりします(ユタカ自動車学校豊橋校は、中型免許からの大型を一般教育訓練の対象としています)。入校前に、厚生労働省の教育訓練講座検索システムや教習所で確かめてください。

計算の例:仮に教習料金が40万円の講座なら、一般教育訓練で8万円、特定一般教育訓練で16万円が支給され、条件を満たせば50%の20万円まで増えます。支給は修了後なので、教習料金はいったん全額を払う必要があります。

離職中なら、公共職業訓練という道もある

都道府県によっては、ハローワークを通じて受ける公共職業訓練(委託訓練)に、大型免許の取得を目指すコースがあります。秋田県の令和8年度の職業訓練では「大型自動車一種運転業務従事者育成科」(2か月・118時間)が設けられています。受講料は無料で、教材費として1〜3万円程度の自己負担があるコースもあり、雇用保険を受けている人は条件を満たせば受講中も基本手当などが支給されます。開かれるコースは地域と年度で違うので、住んでいる地域のハローワークで確かめてください。

「大型免許の補助金」の正体|会社向けと個人向けを分けて考える

「大型免許 補助金」で調べると、さまざまな制度が出てきます。混乱しやすいのは、個人が使う制度と、会社が使う制度が混ざって紹介されているからです。

個人向け:教育訓練給付金

本人が払った費用が対象。雇用保険の加入期間などの条件がある。

個人向け:公共職業訓練

離職者などが対象。受講料は無料で、地域と年度でコースが違う。

会社向け:トラック協会の助成

会員の運送会社が、従業員の免許の費用を払った場合の助成。

会社向け:人材開発支援助成金

国の助成金。会社が従業員に受けさせる訓練の費用などが対象。

会社向けの制度も、働く側に関係があります。全日本トラック協会の令和8年度の助成事業は、会員事業者が新たに運転者として採用した若年ドライバー等の特例教習や準中型免許の取得などを対象にしていて、事業者が費用を負担した場合に限られます。愛知県トラック協会の令和8年度の助成制度には、大型免許を含む「貨物自動車運転免許取得支援助成」があり、教習料は会社が払ったものに限られ、厚生労働省の教育訓練給付制度との併用はできないと案内されています。

厚生労働省の人材開発支援助成金のQ&Aでも、運送会社が従業員に準中型・中型・大型免許などを取らせるために自動車教習所で教習を受けさせる場合は、受講する従業員の職務との関連性が認められ、かつコースの要件を満たせば助成の対象になるとされています(普通免許の取得は対象外)。

つまり、運送会社の側にも、免許の費用を抑える仕組みがあるということです。面接で「大型免許の取得支援はどのような形ですか」と聞くことは、遠慮する必要のない質問です。ただし、個人の給付金は本人が払った費用だけが対象なので、会社が払った費用に個人の給付金を重ねて受けることはできない、と考えておきましょう。

どのルートを選ぶか|場面別の考え方

今の状況考えやすいルート理由と注意点
運送の仕事は初めて。貯金は多くない普通免許で応募でき、入社後に免許を取れる会社給料をもらいながら取れる。返還条件と教習日の扱いを書面で確認
働きたい会社がまだ決まっていない自費(給付金の対象講座を選ぶ)大型免許が必須の求人にも応募できる。支給は修了後なので一時的な出費に備える
離職中で雇用保険を受けている公共職業訓練、または給付金地域のコースの有無と募集時期をハローワークで確認
中型トラックで働いている今の会社の制度、または中型からの大型技能は14時限。卒業生の割引がある教習所もある

どのルートでも、最初にすることは同じです。免許証の交付日と条件欄を見て、自分が表のどの行にいるかを確かめること。それだけで、必要な時限数と費用の見当がつき、会社の制度を使うべきか、自分で取るべきかの判断材料がそろいます。

東海で大型トラックドライバーを募集中

普通免許で応募して入社後に大型を目指せる求人と、大型免許の取得支援がある求人、取ったあとに日勤・土日休みで働ける求人です。

ドライバーの求人をもっと見る

2026年9月時点の募集内容です。最新の条件は求人ページでご確認ください。

よくある質問

普通免許から大型免許を取る費用は、いくらくらいですか?

教習所と今の免許で大きく変わります。静岡県浜松市の浜松自動車学校の料金表(税込)では、2017年3月12日以降に取った普通免許(MT)からで407,000円、中型免許からで247,500円です。浜松自動車学校は入校時期ごとのプラン料金(2026年秋の入校分の掲載値)で、入校月によって変わります。これとは別に仮免許の手数料などがかかります。教習所やプランによっては、教習が延びると追加の料金がかかります。

普通免許を取ってから何年で大型免許を受けられますか?

原則は21歳以上で、普通免許などを持っていた期間が通算3年以上必要です。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・通算1年以上で受けられます。年齢の特例で取った場合は21歳になるまで若年運転者期間となり、違反の点数によっては講習を受ける義務があります。

AT限定の普通免許でも大型免許を取れますか?

法令では、2017年3月12日以降に取ったAT限定の普通免許から大型免許を取るときの技能教習は34時限と決められています(それより前に取ったAT限定の普通免許なら24時限か30時限)。ただし、先にAT限定の解除を求める教習所もあります。AT限定の大型免許は2027年4月1日に導入される予定です。AT限定の免許ではMT車を運転できないため、乗りたい車がATかMTかを確かめてから選んでください。

会社負担で取った大型免許の費用は、辞めたら返さないといけませんか?

約束の中身によります。労働基準法第16条は、労働契約の不履行について違約金や損害賠償の額をあらかじめ決める約束を禁じています。裁判例では、免許の取得が本人の希望か業務命令か、返す額や免除までの期間が妥当かなどを総合して判断されています。入社前に、返還の条件を書面で確認してください。

大型免許の取得に使える補助金はありますか?

個人が使える代表的な制度は、雇用保険の教育訓練給付金です。対象の講座なら、本人が払った教習費用の20%(上限10万円)や40%(上限20万円)などが支給されます。トラック協会の助成や国の人材開発支援助成金は会社向けの制度で、会社が費用を払った場合に使われます。

試験場で直接受ける一発試験と教習所では、どちらがよいですか?

多くの人は教習所を選んでいます。令和7年に大型免許の試験に合格した57,753人のうち、51,864人が指定自動車教習所の卒業者でした。試験場で受けるには大型仮免許を取り、大型免許を通算3年以上持つ人などを同乗させて、過去3か月以内に5日以上の路上練習をする必要があります。

大型免許を取ったら、すぐに大型トラックの仕事に就けますか?

免許を受ければ大型トラックを運転できますが、一人で乗務を始める時期は会社の教育の進め方で決まります。先輩が同乗する研修の期間や、最初に任される運行の中身を面接で確かめておくと安心です。

まとめ|免許証の交付日を見て、損をしないルートを選ぶ

この記事の要点

  1. 大型は車両総重量11,000kg以上・最大積載量6,500kg以上・乗車定員30人以上のどれか。10t車は大型免許が必要。
  2. 令和7年の統計で、大型の運転者は大型以外より月の給与が約4.5万円多い。ただし基本給の差は約1.9万円で、残業も長い。
  3. 受験資格は21歳以上・免許の経験3年以上。特例教習を修了すれば19歳・1年から。
  4. 視力は両眼0.8以上・片眼0.5以上、深視力は平均誤差2cm以内。入校前に確かめる。
  5. 技能教習は普通免許(MT)から30時限、準中型から23時限、中型から14時限。免許証の交付日で区分が変わる。
  6. 料金の例は普通免許(MT)から約41万円、中型から約25万円。延長教習の料金と含まれる範囲も比べる。
  7. 合格者の約9割は教習所の卒業者で、試験場の技能試験で受かった人は約2%。一発試験は大型車と同乗者を用意できる人向け。
  8. 会社負担は4つの形がある。返還条件、教習日の扱い、取得後の配属を書面で確認する。
  9. 自分で払うなら教育訓練給付金、離職中なら公共職業訓練も候補。支給は修了後。
  10. トラック協会の助成や人材開発支援助成金は会社向け。個人の給付金は本人が払った費用が対象なので、会社が払った費用には使えない(愛知県トラック協会は給付金との併用不可と明記)。

大型免許は、取るまでの道のりが人によってまったく違う免許です。それでも、費用を自分で全部払うしかない、ということはありません。

会社の制度を使うなら、条件を書面で確かめてから入校すること。自分で取るなら、給付金の対象講座かを入校前に確かめ、特定一般教育訓練なら入校の2週間前までにハローワークで手続きを済ませること。この2つを押さえれば、大型免許は「高い買い物」ではなく、収入と仕事の選択肢を広げるための投資として考えやすくなります。

参照元ソース

※数値は各公式サイト・統計の掲載時点の値です。賃金構造基本統計調査の値は職種区分ごとの平均で、年収の目安は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で算出しました。教習所の料金や手数料は、地域・時期・申し込むプランで変わります。給付金や助成の条件は改定されることがあります。最新の情報は各出典元と求人票でご確認ください。

↑

求人情報を探してみる

マン天について

よくある質問について

上部へスクロール