防犯設備の設置スタッフとは?仕事内容・必要な資格・未経験からの働き方を解説

防犯設備の設置スタッフとは?仕事内容・必要な資格・未経験からの働き方を解説

防犯設備の設置スタッフは、防犯カメラやセンサー、警報装置などを建物に取り付け、 安全を守る仕事です。機器を壁や天井に取り付けるだけでなく、配線、設定、 動作確認、メンテナンスまで担当します。

一般的な電気工事と共通する作業もありますが、防犯設備の配置や通信設定、 検知範囲の調整など、この仕事ならではの専門性があります。

本記事では、防犯設備設置スタッフの仕事内容や必要な資格、 未経験から仕事を覚える流れ、求人を選ぶときのポイントを詳しく解説します。

防犯設備の設置スタッフとは

防犯設備の設置スタッフとは、住宅、店舗、事務所、工場、倉庫などに、 防犯カメラや侵入検知センサー、警報装置といったセキュリティ機器を 設置する技術職です。

防犯設備は、設置場所を間違えると十分な効果を発揮できません。 例えば、防犯カメラは取り付ける高さや角度によって撮影できる範囲が変わります。 人感センサーも、周辺の壁や窓、空調設備などの影響を考えながら設置しなければなりません。

そのため、設置スタッフには機器を固定する技術だけでなく、 建物の構造を確認し、配線経路や機器の配置を考える力が求められます。

防犯設備設置スタッフの主な役割

  • 防犯カメラやセンサーの取り付け
  • 電源線・通信線などの配線
  • 録画機器や監視用モニターの接続
  • 機器の初期設定
  • 撮影範囲や検知範囲の調整
  • 設置後の動作確認
  • 故障や不具合への対応

防犯設備設置スタッフが取り扱う主な機器

防犯カメラ

建物の出入口、駐車場、売り場、倉庫などを撮影するための設備です。 カメラ本体だけでなく、映像を保存する録画機器やモニター、 ネットワーク機器を接続する場合もあります。

屋外に設置するときは、雨や直射日光への対策も必要です。 また、逆光や夜間の明るさを確認し、必要な場所が映るように カメラの向きや画角を調整します。

侵入検知センサー

ドアや窓の開閉、人の動き、ガラスの破壊などを検知する設備です。 建物や契約内容によって使用するセンサーが異なるため、 指示書や図面を確認して正確に設置します。

警報装置

異常を検知した際に、音や光で周囲へ知らせる装置です。 警備会社の監視センターなどへ信号を送るシステムと 接続されることもあります。

入退室管理設備

カードリーダーや電気錠などを使い、 建物や部屋へ入れる人を管理する設備です。 オフィスや工場、重要な情報を扱う施設などで使用されます。

防犯設備設置スタッフの具体的な仕事内容

1.現場と施工内容の確認

作業前に図面や施工指示書を確認し、設置する機器の種類、 数量、取り付け場所を把握します。

現場では、壁や天井の材質、既存配線の位置、 作業スペースなどを確認します。図面だけでは判断できない部分がある場合は、 現場責任者や取引先と相談しながら作業方法を決めます。

2.配線経路の確保

防犯設備を動かすためには、電源線や通信線などが必要です。 天井裏や壁の中、配管などを利用しながら配線します。

配線が目立たないように仕上げることも重要です。 店舗や住宅では、機能面だけでなく見た目への配慮も求められます。

3.機器の取り付け

ドリルやドライバーなどの工具を使い、 防犯カメラやセンサーを壁・天井へ固定します。 高い場所で作業する場合は、脚立や高所作業用の設備を使用します。

機器が落下しないように固定することはもちろん、 建物を必要以上に傷つけない施工が必要です。

4.機器の接続と設定

取り付けた機器を録画装置やネットワーク機器などへ接続します。 現在は、IPネットワークを利用する防犯カメラもあるため、 パソコンや専用端末を使って設定するケースがあります。

5.動作確認と調整

設置後は、カメラの映像、センサーの検知、 警報装置への信号などを確認します。

「機器の電源が入ったから完了」ではありません。 必要な場所を撮影できるか、死角が生まれていないか、 誤作動が起きないかまで確認して、初めて作業完了となります。

6.保守・修理

既存設備の点検や部品交換、不具合の原因調査を担当する場合もあります。 配線、機器本体、通信設定など、複数の可能性を一つずつ確認しながら 原因を特定します。

電気工事士や警備員との違い

職種 主な役割 防犯設備設置スタッフとの違い
防犯設備設置スタッフ カメラ・センサー・警報装置などの施工 防犯設備の設置、配線、設定、調整を担当する
電気工事士 建物の電気設備を施工する 照明、コンセント、分電盤など幅広い電気工事を扱う
電気通信工事スタッフ 通信設備やネットワーク設備を施工する 電話、LAN、光回線など通信設備全般を扱う
警備員 施設や人、車両などの安全を守る 設備の施工ではなく、警戒や巡回などを担当する

実際の現場では、それぞれの仕事が完全に分かれているとは限りません。 防犯設備工事には電気や通信に関する作業が含まれるため、 電気工事士や通信工事の知識が役立ちます。

ただし、資格が必要な電気工事は、該当する資格を持つ人が 法令に従って行う必要があります。未経験者は、先輩の指示を受けながら 資材の準備や機器の取り付け補助などから覚えるのが一般的です。

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未経験から防犯・セキュリティ設備の施工に挑戦

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※募集状況や勤務条件は変更される場合があります。最新情報は各求人ページをご確認ください。

防犯設備設置スタッフの1日の流れ

現場の場所や工事内容によって異なりますが、 一般的な1日の流れは次のようになります。

8:00 集合・作業内容の確認
現場へ集合し、その日の作業内容や安全上の注意点を確認します。 必要な機器、工具、配線材料なども点検します。
8:30 配線・機器の取り付け
図面や指示書に沿って配線し、カメラやセンサーを取り付けます。
12:00 昼休憩
作業の進み具合を確認し、午後の工程に備えます。
13:00 接続・初期設定
各機器を接続し、録画装置や監視システムの設定を行います。
15:30 動作確認・調整
映像や検知状況を確認し、カメラの角度やセンサーの感度を調整します。
17:00 片付け・報告
工具や資材を片付け、施工結果を報告します。 現場によっては写真や書類を使って作業記録を残します。

作業時間は勤務先や現場によって異なります。 求人を見るときは、会社の勤務時間だけでなく、 現場までの移動時間や直行直帰の可否も確認しましょう。

防犯設備設置スタッフは未経験からでも働ける?

防犯設備の設置求人には、未経験者を受け入れている会社があります。 入社時点ですべての機器や工事方法に詳しい必要はありません。

未経験者は、先輩と一緒に現場へ入り、次のような補助業務から 始めることが一般的です。

  • 工具や機器の準備
  • 配線材料の受け渡し
  • 施工場所の養生
  • 機器取り付けの補助
  • 作業後の清掃
  • 動作確認の補助

仕事に慣れた後は、配線、機器の固定、設定、 不具合の原因調査など、担当できる作業を増やしていきます。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている 関連職種の電気通信技術者に関する調査では、 入職前の訓練期間について「特に必要ない」とした回答が35.6%、 入職前の実務経験について「特に必要ない」とした回答が42.2%でした。

一方、周囲から特別なサポートがなくても一般的な就業者と同様に働けるまでの期間は、 「2年超~3年以下」が26.7%で最も多くなっています。 入社自体は未経験から目指せても、一人で幅広い現場を担当するには 継続的な経験が必要な仕事といえるでしょう。

※上記は「電気通信技術者」の職業統計であり、 防犯設備設置スタッフだけを対象とした数値ではありません。

防犯設備の設置に役立つ資格

求人によっては、入社時点で特別な資格を求められないことがあります。 ただし、資格を取得すると担当できる作業が広がり、 技術を客観的に示しやすくなります。

防犯設備士

防犯設備士は、公益社団法人日本防犯設備協会が認定する資格です。 防犯設備の設計、施工、維持管理、防犯診断などに関する 専門知識を身につけることを目的としています。

防犯設備に直接関係する資格であり、将来的に施工だけでなく、 設備の提案や設計にも携わりたい人に適しています。

なお、防犯設備士は国家資格ではありません。 また、2013年度以降の資格取得者には5年ごとの資格更新が実施されています。

第二種電気工事士

住宅や小規模な店舗など、一般用電気工作物等の電気工事に関係する国家資格です。 防犯設備の設置に伴って資格対象となる電気工事を行う場合に役立ちます。

防犯設備会社だけでなく、電気工事会社や設備工事会社でも活用しやすいため、 技術職として仕事の幅を広げたい人に向いています。

工事担任者

電気通信回線に端末設備などを接続する工事に関係する国家資格です。 防犯設備が通信回線やネットワークと接続される場合に、 担当業務によって知識や資格が役立つことがあります。

資格取得支援がある求人を選ぶ方法もある

未経験者が入社前に複数の資格を取得するのは簡単ではありません。 まずは資格取得支援制度がある会社へ入社し、 実際の設備を見ながら勉強する方法もあります。

求人票では、受験費用や講習費用を会社が負担してくれるのか、 資格取得後に手当が付くのかまで確認しましょう。

防犯設備設置スタッフの大変なところ

高所や狭い場所で作業することがある

防犯カメラは建物の外壁や天井など、高い場所に設置されることがあります。 また、天井裏や狭い場所へ配線を通すこともあります。

安全確認を省略せず、正しい手順で作業する姿勢が欠かせません。

建物ごとに施工条件が異なる

壁や天井の材質、既存設備、配線経路は建物ごとに異なります。 同じ種類の防犯カメラを取り付ける場合でも、 まったく同じ作業になるとは限りません。

正確さが求められる

カメラの角度がずれていたり、センサーが適切に反応しなかったりすると、 必要なときに設備が機能しない可能性があります。

防犯に関係する設備だからこそ、 取り付け後の確認を丁寧に行う必要があります。

新しい機器や通信技術を学ぶ必要がある

ネットワークカメラやクラウド録画など、 防犯設備には通信技術を活用した製品が増えています。 長く働くには、施工技術だけでなく新しい機器の設定方法も 学び続けなければなりません。

防犯設備設置スタッフのやりがい

人や建物の安全に貢献できる

自分が設置した設備が、犯罪の抑止や異常の早期発見に役立ちます。 住宅、店舗、工場、オフィスなど、さまざまな場所の安全を 技術によって支えられる仕事です。

施工結果が目に見える

機器の取り付けや配線が終わり、 カメラ映像や警報システムが正常に動いたときには、 仕事の成果をその場で確認できます。

電気・通信・建築に関する知識が身につく

現場経験を重ねることで、工具の使い方だけでなく、 配線、ネットワーク、建物の構造など幅広い知識が身につきます。

将来的に現場責任者や施工管理、設備設計、 顧客への提案を担当する道も考えられます。

防犯設備設置スタッフに向いている人

機械や工具を扱うことが好きな人

ドライバーやドリルなどの工具を使うほか、 カメラ、センサー、通信機器なども取り扱います。 機械を触ることが好きな人は、知識を吸収しやすいでしょう。

確認作業を丁寧に行える人

防犯設備は、万が一のときに正常に作動する必要があります。 配線や設定を一つずつ確認できる慎重さが重要です。

チームで協力できる人

現場では、先輩、同僚、他の工事会社、取引先などと協力します。 自分の判断だけで進めず、報告や相談ができる人に向いています。

新しい技術を学ぶことに抵抗がない人

防犯設備は、映像、通信、クラウド、スマートフォンなどと 連携するようになっています。新しい製品や設定方法を 学び続けられる人ほど成長しやすい職種です。

防犯設備設置スタッフの求人を選ぶポイント

未経験者向けの教育制度

「未経験歓迎」という表記だけでなく、 入社後に誰から仕事を教わるのかを確認しましょう。 最初から一人で現場へ行くのか、先輩と同行する期間があるのかで、 仕事の覚えやすさが変わります。

資格取得支援の対象

防犯設備士や電気工事士など、どの資格を支援してもらえるのかを確認します。 受験料だけでなく、教材費、講習費、更新費用、 資格手当の有無もチェックしたいポイントです。

給与に含まれる手当

月給だけで判断せず、固定残業代の有無や対象時間、 超過分の支給、交通費、出張手当、資格手当などを確認しましょう。

休日と働き方

設置先によっては、店舗の営業時間外や建物を利用していない日に 工事を行うことがあります。土日・祝日の勤務や夜間作業があるのか、 その場合に振替休日や手当が用意されているのかを確認してください。

施工エリアと移動時間

会社から現場までの移動が多い仕事です。 対応エリア、出張の頻度、社用車の有無、 運転免許が必要かどうかも確認しましょう。

求人票で確認したい項目

  • 未経験者への研修・同行期間
  • 資格取得支援制度の対象と費用負担
  • 固定残業代の金額と対象時間
  • 現場までの移動時間の扱い
  • 休日出勤・夜間作業・出張の有無
  • 高所作業の頻度
  • 工具や作業着の支給
  • 昇給・賞与・資格手当

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防犯カメラ、センサー、警報装置などの設置に携わる求人です。 未経験者向け・経験者向けの給与条件や勤務時間、 休日、資格取得支援などを比較してみましょう。

まとめ|防犯設備の設置は安全を技術で支える仕事

防犯設備設置スタッフは、防犯カメラやセンサー、 警報装置などを建物へ取り付け、正常に作動する状態へ仕上げる仕事です。

機器の取り付けだけでなく、配線、通信設定、 検知範囲の調整、不具合の原因調査など、幅広い技術が求められます。 最初からすべてをできる必要はありませんが、 一人で現場を任されるためには継続的な経験が必要です。

未経験から挑戦する場合は、教育体制や資格取得支援があり、 先輩と一緒に現場経験を積める求人を選びましょう。

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